実は・・・（厄払いウラ話）

「スピーチとスカートは短いに限る！」という乾杯前の挨拶は、苦渋の決断だった。

厄払いのクラス会の案内が来た時点で、「ムム、これはまた（生徒会長だった）僕ちゃんが挨拶しなきゃならないな」と勝手に想像し（実際、前回の女子の厄払いのクラス会の時はスピーチを頼まれた）頼まれる前からいろいろネタを考えていた。

数週間前に実行委員会のＡ子嬢から「乾杯の発声をお願いします」と電話がきたのだが、それを思い込みで「スピーチをお願いします」と勘違いしてしまっていたのだ。

いろいろ厄払いのことに関することをネットで調べたり、厄払いについての小冊子を読んだりしてスピーチの構想を広げていった。
当然、ところどころ得意の下ネタも混ぜてだ。

厄払い当日朝
愛犬モカの散歩中に公園でモカを相手に通してスピーチを聴かせ（笑）やり直しの最中に人が来たのでやめた。
（犬に向って演説しているのを見られて電話されても困るので）

さらに、会場に向うバスの中でも構成を練り直して準備万端で臨んだのだが。。。
受付に着くと
「僕ちゃん、今日は乾杯の発声お願いしますよ」
「えっ？スピーチじゃないの？」

アチャー！！！！

仕事柄、乾杯の発声は何度も見ている。
ただし、グラスを持って全員が立ち上がっているのに長々と話す人が時々いるのだが、
「酒を目の前にしていつまでしゃべってるんじゃ、ゴラァ」とたまに思うこともある。
そういうわけで僕ちゃんは、涙を飲んで発声した言葉。
それが

「スピーチとスカートは短いに限る」

だったのだ。